参考人招致

今日は午前中に予算委員会の質問調整を行ない、午後からは、こども青少年・教育委員会常任委員会の教育委員会関係の審議があり、委員会提案の読書活動の推進について、子供のいじめ防止対策についての市民意見収集(パブリックコメント)に関して審議致しました。子供のいじめ防止対策について、一部委員からもっと時間をかけて内容を決めるべきとの意見が出され、一旦会派持ち帰りにて、参考人招致でいじめ関係の講義を聞いた後に再度審議する事となりました。

今日の委員会では、3時から認定NPO法人 神奈川子ども未来ファンド 理事長の青木和雄氏、5時半より教育評論家 石井昌浩氏よりいじめ問題に関しての教育的見地からのご意見や実例などのお話をお聞き致しました。
青木氏は横浜大空襲を体験されて、命の尊さを思い知らされ、教育の原点は未来を生きる命を育むことと、体験談を元にお話しされました。また、多くの相談を受けての実例も紹介頂き、各委員からもいじめとの向き合い方など確認もさせて頂きました。
石井氏は高校中退されてから、上京され、様々な経験後に大学に進み、教育に関しての勉強をされてこられた方です。いじめ7万件、校内暴力6万件(内8000人の教師が生徒からの暴力を受けている)、不登校12万人、高校中退8万人の現状と大津いじめ自殺事件に関して話され、いじめ撲滅・ゼロは不可能、いじめ自殺ゼロは可能と石井氏の持論が示されました。親の関わり、学校の関わり、教師の関わりと様々な視点からお話しも頂きました。また、いじめ問題が危険水域を超えるに至った背景は、学校における教師と子供の師弟関係が崩れ去り、友達関係に変わってしまったこと、むき出しの暴力まで教育問題と捉えて学校で抱え込んでしまったこと、自殺に至るいじめは犯罪だと区別する必要性も話されました。正に同感です。先生にはお話の最後に、横浜市という大都市の行動は他自治体への波及効果が大きいので、しっかりと取り組んで欲しいと応援も頂きました。両講義共にとても勉強になり、今後のいじめ防止対策に関して反映していきます。
講義後8時より委員会を再開し、一旦持ち帰りした、子供のいじめ防止対策についての市民意見収集に関して審議致しました。意見を出された会派より、修正案もだされましたが、他会派全てが、本件に関しては原案の方が委員会としての考え方がしっかりと盛り込まれ、発信力があると意見が出されました。採決となり、結果は、内容、意見収集のスケジュール共に、原案が支持され可決されました。3月1日から31日の1カ月間意見収取となりますので、皆様もご意見をお寄せ頂きますようお願い致します。1日は8時より関内駅前でアンケート配布・PRを行う予定です。

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